小説家・太宰治 誕生百年

生誕100年の「桜桃忌」、墓前や津軽でファン思い新た
2009年6月20日(土) 読売新聞
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太宰治の墓石にサクランボを詰める女性ファンたち=中村光一撮影

 「人間失格」などの作品で知られる作家・太宰治の生誕100年にあたる19日、太宰が眠る東京都三鷹市下連雀の禅林寺で、桜桃忌が営まれた。弟子で同じ津軽出身の小野才八郎さん(89)が小説「(すずめ)こ」を津軽弁で朗読したほか、ファンがそれぞれ太宰への熱い思いを披露。墓前には、サクランボや太宰の好んだ酒やたばこなどが並んだ。

 一方、生家のある青森県五所川原市では記念祭が開かれ、二重マントにゲタ履き姿の太宰の銅像(高さ約2メートル)が披露された。記念祭にはファンら約800人が参加。太宰の長女津島園子さん(68)は銅像を見上げながら「太宰はこの空で、多くの友人と祝杯をあげているのでは」と話した。

生誕100年 太宰治しのぶ作品朗読 熱海・起雲閣
2009/06/20  静岡新聞
 作家太宰治(1909〜48年)の生誕100年に合わせ、ゆかりのある熱海市の起雲閣で19日、太宰作品の朗読会が開かれた。起雲閣ボランティア会のメンバーが短編作品を朗読し、太宰と熱海とのかかわりを紹介した。
 6月19日は、誕生日であるとともに入水した東京・玉川上水で遺体が見つかった日。朗読会は、死の3カ月前に泊まった部屋「大鳳(たいほう)」で開催した。集まった観光客らは、太宰の生涯に思いをはせながら、メンバーが読む「桜桃」「眉山」に聞き入った。
 朗読に先立ち、太宰作品に詳しい高木実さん(同市)が卓話を行った。48年に起雲閣別館で「人間失格」中の「第一の手記」「第二の手記」を執筆したことや、36年に旧村上旅館に滞在した際のエピソードなどを、古地図や年表を示して解説。「富岳百景」の中で称賛した十国峠から見た富士山は、知人あて書簡の内容から、熱海滞在時に目にしたとみられることも紹介した。
太宰治の誕生100年  ゆかりの起雲閣で記念講演
2009/06/20  熱海新聞
小説家・太宰治の誕生百年に当たり、太宰が東京・三鷹で入水自殺を図り遺体が見つかった日でもある19日、太宰にゆかりのある熱海市昭和町の起雲閣(野口文子館長)で記念講演が行われた。同市の市民大学運営委員で、伊豆の太宰研究家らとも交流のある高木実さん(下多賀)が、これまでに培った熱海と太宰の深いかかわりを具体例を基に分かりやすく披露し、訪れた太宰ファンの関心を集めた。

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